ABOUT

RESPECT YOUR PERSONALITY

着心地の背景に感じる美しいフォルムと長年の服作りのキャリアで培ってきた心地良い着心地と美しい服作り。

ルーズなシルエットのイージーウエアリングも体の厚みや動作を考えて作った服は体にしっくりと馴染んで本当に着心地が良いと思う。

オーバーサイズの服はまるでヤジロベエの様に肩を起点にバランスを取ろうとする。
造りの良い服は後や前にずり落ちずに、肩に重みを感じずに着ることが可能だ。

機能性を重視するポリエステルやナイロンも必要だけれどそれだけでは心が寒々として味気なさ過ぎる。

高密度なコットンや繊維の細いウールはフカつかずにストンと落ちる事で成熟したシルエットになる。

ディティールや装飾にはあまり興味がなく素材感とフォルムが美しいとオーセンティックな服もパーソナリティと存在感のあるスタイルになると思う。

心と体を解放するリラックスしたシルエットと暖かなノスタルジック。
オーセンティックなデザインをベースにしつつ自分らしい表現と成熟したスタイルを。

 

PERSONAL HISTORY

学生の頃は、服を買うのはいつも1人で古着屋ばかり巡っていた。
買うのは必ずメンズの古着で、誰が着ていたかわからないけれど、何度も洗ってくたくたになったコットンのシャツや、すごく大きなサイズのカーゴパンツ、シミが少し付いたデニムを大切に履いていた。

体の大きな父親のダボダボのトラウザーをベルトでギュッと縛って着るのが好きだった。
 
大人になってからもパートナーのアイテムを借りてスタイリングすると、しっくりと体に馴染んで心地良く、ノスタルジックを感じる新鮮なスタイルになる。

自身はルーズなシルエットを好んで着ていても、作る服は構築的で立体的なシルエットの厚みを感じる物作りが好き。
生地を選び、仕様を考えながらトワルで立体に作り上げる工程は本当に美しくて魅力的だと思う。